助教授
米山　直樹　　よねやま　なおき

専門領域：臨床心理学、行動療法、学校心理学

担当科目：人文演習I、行動科学入門、心理科学研究法II、心理科学資料研究、心理療法学実習、教育心理学演習I･II


私の専門領域は臨床心理学で、主に不登校や軽度発達障害のお子さんの問題について実践・研究を行ってきました。そこで用いてきた臨床研究に関する方法論は学習理論や行動分析学に基づいた行動論的アプローチと呼ばれているものです。これは問題の発生原因を本人の内面のみに求めるのではなく、あくまでも環境と個体の相互作用上に生じた不具合として捉え、双方に働きかけを行うことで問題の改善を試みるという立場をとっています。従って、臨床場面における効果測定の際には、観察可能な対象を取り上げて実証的・客観的な姿勢で取り組むようにしています。さらに近年では、スクールカウンセリングに代表されるような臨床心理学の知見が教育現場に導入されるような場面を分析し、効果的な教育相談が実施されるために必要な要因を検討しています。なお、臨床実践研究以外では、質問紙調査等の統計的手法を用いてストレスや不安等の傾向を探る研究も行っています。